自分の真実とつながること−「本音」を響かせる

 

ますます、「自分」につながることが大事な時代になってきました。

この、激動の時代。変化の大きい時代。

外側の環境に、色々な声が起こり、様々な反応が起こっている中で、

「自分は一体、どう感じているのだろう?」。「今、私は何を感じている?」

と、ハート(体の中心)に手を置いて、内側に耳を傾けて進んでゆくことは、

私たちに、ほんものの力を与えてくれます。

内側の「声」は、初めはごく小さくて聞こえなかったりします。

またその「声」は一つではなく、ときに混乱したり、葛藤することもあるかもしれません。

 

でも、ただ、ただ、心の内側にある、色々な声に、少しずつ耳をすませてゆきましょう。

そうすることで、やがて、「本音」・・・自分の内なる、本来の声、本当の「音」が、聞こえてきます。

 

「癒し」とは、結局、「本来の自己」に帰ってゆく、ゆるやかなプロセスに他なりません。

痛みから守ろうとする様々なこころの働き。

トラウマから来る、身体の反応や、否定的な信念。

子供時代のころの声。父や母、権威者の声。遥か昔、祖先の声・・。

 

内側にある、色々な「声」に気づく度に、不完全な自分をゆるし、受け入れながら、

それらを、聞き届けてゆくことで、

私たちは、いつでもそこにあって、忘れかけていた、自分自身の「音」を思い出します。

セッションでは、一人では中々気づきにくい、心の様々な「声」、あなたならではの「本音」を思い出し、

その「音」を、世界で美しく表現してゆくプロセスを、お手伝いをしたいと思っています。

 

こんな時代ですから、少しずつ、オンラインでもセッションを提供するようになりました。

今は、日本の(世界の)どこに居ても、お会いすることができます。

あなたの色々な「音」に、耳を傾けれることを、楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

バラが、光を放っているようにきれいでした。

「気づく」こと、「受け入れる」こと  

いかがお過ごしでしょうか。

今は、生活の中の「当たり前のこと」を「失う」という事が、

どんな方にも、程度の差はあれども、さまざまな形で起こっている時期だと思います。

 

今までの生活、人とのつながり、安全の感覚・・・

仕事や、行きつけの場所、自分の空間、関係性・・・

「失う」ことには、様々なものがあります。

大きな、または小さな「失う」ということが積み重なる中で、

「無力感」や「悲しみ」、「イライラ」など・・様々な感情や反応、

心や体のゆらぎが出てくることも、増えているかもしれません。

もれなく、私自身も、様々な反応に揺れる日々です。


<「失う」ことへの反応の仕方>

キュブラーロスというアメリカの医師は、人が「死ぬこと」に向き合った際に、

様々なものを「失うこと」を受け入れてゆくプロセスについて研究していました。

そして、そのプロセスには、5つの段階がある、としました。

それは、

① 否認・・「失うこと」や「死」ということを、認めない段階。無感覚になり、考えるのを避ける。

② 怒り・・自分や他者へ怒りを向ける段階

③ 取引・・奇跡を期待したり、何かにすがろうとする段階

④ 抑うつ・・エネルギーが低下して、何もできなくなる段階

⑤ 受容・・受け入れてゆく段階

の5段階です。

 

これらの段階は、直線ではなく、それぞれを行ったり来たりしながら進んでいくとされます。

そして、その有機的なプロセス中で、人は少しずつ「失うということ」を受け入れ、

人生に統合してゆく、とロスは言いました。

 

この5段階プロセス、まさに今、私たちが「日常」を失っている状況への、

「喪失への反応」と照らして考えても、色々と腑に落ちる部分があるのではないでしょうか。

例えば・・・

<否認>「自分はコロナと関係ない」「コロナは大したことない」etc・・と考える

<怒り>国、発信者、家族など・・etc、外側の何かに怒りを向ける。自分にイライラしたり、内側に怒り向ける。

<取引>例えば一つの健康法だけ、など、何かにすがろうとする。

<抑うつ>エネルギーが低下して、何にもやる気がでない。気分がふさぐ。

・・・

私自身、どれにも、少しずつ心当たりがあります(笑)。

でも、上記は全て、人が日常を「失った」時に、少しずつそれを受け入れ、

適応してゆくために起こる、<自然な心の反応>なのです。

・・・

もし良ければ、「今自分は、どんな反応を多くしているのかな?」と少し振り返ってみてもいいかもしれません。

(もちろん、この中の、どの段階にもあてはまらない場合もあると思います。

もし、ワクワクや、心地よい時間がたくさんあったら、それはそれで素晴らしいです!)

今の自分のあるがままの「あり方」に気づくとき、自分を少し離れたところから、客観視することになります。

そうして今の状態に「気づく」こと自体が、まずは心を整理してゆくことや、安心感へと向かう力となります。


<「受け入れること」>

昔、キュブラー・ロス本人が出演していた番組を見たのですが、彼女のTシャツに大きく、

” I’m not OK. You are not OK. It’s OK. ”

(私はOKじゃない。あなたもOKじゃない。それで、OKなのよ。)

と書いてあったことを、鮮明に思い出します。

そのときは「どういう意味・・?」と思ったのですが、

今になってようやく、その言葉と、彼女の伝えていた「受容」ということの意味が、わかるような気がしています。

・・・

—私にも、あなたにも、まぎれもなく、弱さや、しんどさ、苦しみがある。

それは、大丈夫。自然なことなのよ。(It’s OK.)—

・・・

彼女の「受容」とは、私たちの人間としての弱さや、苦しみをも、

あるがままに見つめて、「肯定する力」なのでしょう。

それは、
・・「もし今、自分や周りが「OKじゃない」ことに気づいたら、
まずはそれに「気づいている」こと自体を肯定しよう。
そして、そこから、また、始めよう。」・・

というようなことではないでしょうか。

そこには、極端な悲観主義でも、楽観主義でもない、

「慈悲の心 Compassion(悲しみを、あるがままに気づく心・いつくしむ心)」

のようなものが、あるように感じました。

私たちも、今、自らの内に起こっている、様々な反応に「気づく」ことができます。

その「気づき」は、自分自身へ、そして周囲への「慈悲(悲しみ・苦しみをあるがままに見つめる心

真の意味で自他への思いやり)」へと、つながっていくと思います。

その心を持って、これから、自分がどんな世界を作っていきたいか・・・今、私自身も、自分の心へ、問うような日々を送っています。

この「痛み」に気づく日々が、きっと、自分や他者への、本当の意味での「慈悲の心 (Compassion)」

を育み、これからの私たちの心の筋力、糧になりますよう。

そして、人生で「さらに良きもの」を生み出す力に、つながっていきますように。

 

 

ストレスへの対処法

3月になりましたね。

2月を過ぎたあたりから、新型のウイルスについてなど、落ち着かないニュースも、
多く目にするようになりました。

この時期、健康について心配になったり、イベントや学校もお休みになったり、
なかなか先が見えない・・・など、
今は、日本だけでなく、世界的にも、特にストレスがかかりやすい時期と言えるでしょう。

私自身が、こんな時だからこそ、気をつけていることを、少しお伝えしますね。

<情報とのつきあい方>

「気づいたら、テレビやネットのウイルス関係のニュースばかりチェックして、余計不安になった・・」
なんていう経験、みなさんもあるかもしれません。

信頼できるソースからの情報を、適量持つことは、力になりますが、
一度に沢山の情報を目にし過ぎると、かえって「混乱」したり、
集合的な「恐れ」の感情と共振して、ストレスになってしまうこともあります。

もし、情報過多になっているのに気づいたら、いったん、テレビやPCから離れ、
情報に触れる時間を減らして、バランスをとるのが、おすすめです。

<からだのケア>

ストレスの強い時ほど、 「からだ」のケアが、大切になります。
「身体」が整うと、自然と心も整い、回復する力、免疫力を高めてくれます。
手洗い、うがい、マスクなどの、基本的な予防に加えて、

・たっぷりの睡眠。

・栄養のある食事。

・ストレッチ、マッサージ、散歩など、適度な運動。

あたたかいお風呂に入ったり、栄養があっておいしいものを食べたり、ストレッチをしたり・・。
日常の中で、ベーシックなからだのケアを、もう一度、意識してみましょう。

私は最近、今ちょうど旬の「金柑」を食べるのにはまっています。
これがビタミン類もたっぷりで、免疫系にもGood。好きな方にはおすすめです。

<リソースに気づく>

リソースの記事でも触れたのですが、私たちの脳は、ネガティブなもの(恐れ・不安)に
気づきやすい傾向があります。

ですので、ストレスがある時ほど、「リソース(心地よいこと/ニュートラルなこと)」にも、意識を向けることは、
神経系のバランスを取って、自己調整力(ホメオスタシス)、免疫力を高めてくれます。

今できる範囲での、小さな「ここちよいこと/ニュートラル(中立的)なこと」を、少し意識してみましょう。

たとえば・・

・友人に電話をして、声を聞いてみる。

・おもしろいことをみつけて、笑う。(無理のない範囲で^^)

・できるだけ、「生活のリズム」を意識してみる。

・好きなお茶を入れて、本を読む。

・床(大地)にしっかりと足をつけてみる。

(大地にしっかり足をつけることを、グラウンディングと言います。
まるで、一本の木が、大地に根を張るように、自分の足の裏が、どっしりと床についているイメージをして、
その安定感を感じてみると、体と同時に、心も落ち着いてきます。)

・・・
<呼吸>

「呼吸」はいつも、意識を「いま・ここ」に戻してくれ、私たちの心をニュートラル(中立)にしてくれます。
一度、「ほーっ」と、長めに息を吐いてみましょう。

今必要のない考え、不安や恐れなどの感情を、「吐く息で一緒に外に出す。」と意図しながら、
「ほーっ」と息を長く吐きます。 吸う息は、自然に、必要なだけします。

自分のペースで、ゆっくりと・・・。気持ちいい分だけ、呼吸を繰り返してみましょう。

・・・

外の気候も、少しずつ、ぽかぽかしてきてくれていますね。
春は、きっと、もうすぐそこに。

心とからだを整えて、セルフケアを取り入れながら、
あたたかく、安心な春を、迎えることができますように。

梅の花も、咲いてきました。

All is full of love  愛について

少し、ごぶさたをしていました。

2月ですね。節分も終わって、もうすぐバレンタインです。

バレンタインと言えば、「愛の日」❤️

そこで、「愛」について、少し思い巡らせていたら、

「All is full of love」という、大好きなビョークの歌を思い出しました。

それは、こんな歌詞なんです。

 

<すべては愛に満ちている  All is full of love>

あなたには愛が与えられる

あなたは、大切にされる

あなたには愛が与えられる

信じて

あなたが愛を注いだ所から

ではないかもしれないけれど

あなたが見つめている方向からでは

ないかもしれないけれど

 

周りを見回してみて。

愛は、あなたの周りに満ちている

全ては愛に満ちている

あなたの周りは全て、愛

全ては愛に満ちている

ただ、それを受け取ろうとしていないだけ

全ては愛に満ちている

あなたの受話器が外れているだけ

全ては愛に満ちている

あなたの扉が閉まっているだけ

全ては愛に満ちている!

 

・・・・

20才の頃、初めてこの曲を聞いた時には、どうも、わかったような、わからないような気持ちになりました。

全ては愛かあ・・本当に、そうだったらいいのにねえ・・・と。

それが、年を重ね、色々な経験を重ねるごとに、今、身に沁みて、

本当に、私たちは、愛で出来ている(!)と体感することが、増えてきました。

人間としての痛みも、悲しみも、喜びも、すべてが、愛 = いのち で出来ている。

そして「愛」や、「いのち」は、これまでも、これからも、ずっと、ここにあるもの・・だと、体感するのです。

 

・・と言っても、世界や、私たちの心にも、現実にはまだ、葛藤や、苦しみ、傷つきがあります。

「愛こそすべて」が、虚しい文字に思える日も、時にはあるかもしれません。

私は、人生とは、痛みや悲しみ、傷つき、喜び・・といった、様々な体験を通じて、

私たちの本当の姿である、「愛=いのち」を、思い出してゆく、旅なのだと思っています。

セラピーは、苦しみや、不調和を通じて、私たちの「本質=愛」を思い出し、体現してゆく旅の、お手伝いです。

時には、愛を

「受け取ろうとしないこと」

「繋がらない受話器」

「閉まっている扉」・・・

そういう事も、理由があって、起こります。

それさえも、一つ一つ、いつくしみながら、

少しずつ、愛=「本当の姿」に開いてゆく過程を、大切にしていきたいなあと思います。

 

そもそもが、愛でできている、私やあなた。

それをただ、祝福しつつ。心あたたまるバレンタインを、お過ごしください。

Much Love.

 

 

光のお祝い

今年も12月の冬至、クリスマスの時期ですね。

古くから、冬至のこの時期は、「陰極まって陽になる」=「闇がもっとも深くなり、光が生まれる」地点。

「太陽」が復活する節目として、世界の各地で、お祝いされてきました。

 

クリスマスは、最も暗い季節が終わり、「新しい意識」が生まれる、

「ひかり」のお誕生日でもあります。

外側(外界)で起こることは、内側(こころ)で起こることの映し鏡と言われます。

この時期、私たちのこころの中でも、闇と出会い、あたらしい「ひかり」が生まれてゆくプロセスを、

重ねてみてみると、興味深いかも知れません。

 

「闇」「影」にたとえられる、内なる「苦しみ」・「過去の記憶」・「罪悪感」、外側に見える「苦手な人」etc・・

これまで気づきたくなかったような、「無意識」の中にあったことがら・・

そんなことが浮かんできたら、意識の「光」=「気づき」とともに、そっとその「闇」を包みます。

そうすることで「闇」は、やがて新たな意識、「光」へと、変容していきます。

 

闇も、光も、もともとは一つのものでした。

その両方を、胸に抱きながら、一歩、いっぽ、あたらしい「意識」へと、

これまで足をすすめてきたことを、めいいっぱい、ねぎらいましょう。

そして、これから新たなる「光」の季節が生まれることを、一緒にお祝いしましょう。

 

あなたの今いる場所で、どうか、内なるともし火、内なる光が、

あなたと、あなたのまわりを、あたためてくれますように。

ささやかなお祈りを込めて。

 

良いお年をお迎えくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トラウマセラピーにおける、リソースの大切さ② 

今回は、私たちの心と体のバランスを取り、力になってくれる、

<リソース>ということについて、書いていきます。

 

 

 

 

<リソースとは?>

リソース(資源)とは、<自分にとって、力になる、心地よいものや、こと>。

実は、この<リソース>、特別に大きなことでなくても、

例えば <今、ここで、呼吸をしていること>・・というような

一見ごく「普通」と思われることの中にも、存在しています。

大きな意味では、今・ここに<存在していること>。

・・呼吸をしていて、心臓が動き、意識 = いのち があること。

もうこれ自体が、リソースそのものだとも言えます。

そういう意味で、実は、リソースが「ない」人は、いません。

でも、これでは少し漠然としているので、もう少し具体的な例をお話しますね。

 

例えば、今、地面の上に、しっかり足の裏が乗っていて、なんだか「安心」する感じがあるとします。

この安心感は、からだで感じている「リソース」です。

セラピーの中では、このリソースから生まれる、「安心感」に気づいてゆくことで、

心身に残る、「トラウマ」のエネルギーとのバランスを取り、神経系を落ち着かせたり、

トラウマのエネルギーの解放につなげてゆくことも行っていきます。

 

しかし、これまであまり身体感覚を意識してこなかった方や、

過去に大きなトラウマ(小さなトラウマでも、何度も重なる体験など)があった方は、

初めは、「安心感」や身体の内側で感じる、<内的なリソース>は、見つかりにくいかも知れません。

それは、自然で、理由があることです。

というのも、身体は、あえて「感じにくく」することで、たとえばトラウマなどへの反応として起こる、

身体の「不快な感覚」から、「身を守る」働きをもっています。

そのため、たとえ安心という「心地よい」感覚であっても、いきなり「感じる」ことは、難しいこともあるからです。

 

ですので、そういう場合は、無理に「感じ」ようとしなくて大丈夫。

まずは<外的リソース>と呼ばれる、自分の外側・環境にある<心地よいもの。役に立つこと。>に目を向け、

少しずつ、それを育んでゆくことが、徐々に安心感を増やし、回復への力を育む、契機となっていきます。

 

ポージェス博士という、生理学的な神経の働きと、トラウマとの関連を論じている研究者は、

「(トラウマへの)治療とは、安全であると感じられるようになることである。」と語りました。

 

<リソース(心地よいもの)>に触れている時、私たちの心と身体は「ほっ」として、

自然と、自律神経系・心拍数・呼吸のあり方などが安定し、調整された状態になります。

この<リソース>によって育まれる心身の「安心・安全」な状態が、

トラウマなどストレスへの反応(戦う・逃げる・凍りつく)へ向き合う際の、大きな力となっていきます。

 

もちろん、心の深い部分の癒しや変容については、他者、専門家のサポートが重要ですが、

この「リソースに目を向けること」は、セルフケアとして、少しずつ、日常でも行えます。

日常生活でも、自分にとっての「リソース」に気づいてゆくことは、まるで「1円玉貯金」のように

地味なようでも着実に、心身の元気になる力=回復力(レジリエンス)を、増やしていくことに繋がるので、

お得(笑)です。

 

<宝もの(リソース)は、すべての中に>

私にリソースについて教えてくれた、あるトラウマセラピストは、

「リソースは、<無限>にある。そして、リソース構築は、<宝探し>のようである。」と話してくれました。

確かに、私たちの「リソース」という「宝」は

<無限に存在していて、これからも、たくさん見つけることができる>

と思うと、何だか励まされるようで、うれしくなります。

 

しかし、ときに、あなたの「宝もの」は、すぐには見つからないこともあるかも知れません。

なぜなら、思い出されない、「眠っている」宝も存在するからです。

なので、たとえもし今、自分にとってのリソースを、何一つ思いつかなったとしても、焦らないで大丈夫。

リソースは、今はそっと、眠っているだけなのかもしれません。

その場合は、「これまでに、何が良かったから、自分は生きてこられたのか?」

という問いに、少しだけ思いを巡らせてみてください。・・・

宝物(リソース)は、決して、なくなることはありません。

 

また、大切なことは、リソースには、とても個人差があるものだということ。

<自分にとって、心地よいか>が、大事なポイントです。

他の人が好きなものでも、あなたにとっては心地よくないかもしれません。

「今」の自分にとって、心地よいもの、役に立つもの。それこそが、あなたの力になってくれます。

 

もし良かったら、下記の<宝(リソース)探しへのヒント>を、

あなたにとってのリソースを見つける参考にしてみてください。

少しずつ、紙に書き出してみると、より「意識化」につながるので、おすすめです。

 

<リソース(宝)探しへのヒント>

<関係性>
自分がほっとして安心できる人。グループ。好きな動物。(想像上の生き物でも)。

これまで、助けになった人。 好きな有名人。尊敬する歴史上の人物。想像上のキャラクター。

これまで誰かにかけてもらった、うれしい言葉など。

たとえば、いつも行くパン屋さんの、あるレジの人の顔を見ると、なんだかほっとする、元気が出る・・。こんなこともリソースの一つです。

<場所>
ほっとする、お気に入りの場所。自分の部屋。図書館。公園。友人の家。カフェ。マッサージ屋さん。

温泉。お布団の中・・など、リラックスしたり、元気が出る場所、安全な「避難所」が、いくつかあると、心強いです。

<物>
役に立つもの。心と体がやすらぐ、よろこぶもの。

例えば、お気に入りの毛布、着心地の良い服、自転車、好きな食べ物、お守り  etc・・・

<自然>
「自然」は、何よりパワフルなセラピストです🌿

外に出て、太陽の光をあびてみる。新鮮な空気を吸ってみる。

山や海、川のほとりを散策する。花、草などの植物を見たり、香りをかぐ。

土や砂の上を裸足で歩く(アーシング)。 雨の音を聞く。日向ぼっこ。ろうそくの火を見ること。

私は、好きな木に触れたり、好きな石のそばに座ってみると、落ち着いたり、元気が出ます。

<クリエイティブ>
好きな音・音楽を聞く。劇・映画をみる。本を読む。お笑いを見る。

声を出すことや、歌うこと。ふーっと長く息を吐くこと。散歩すること。

絵を描くこと。日記や文章を書いてみる。スポーツを見る。ダンスする。ヨガへ行く。

動きたいように身体を動かしてみる。

好きな食材で料理をしてみる・・など。

「気持ちが良い行動」は、「今・ここ」に集中しやすく、とっても創造的。

<スピリチュアル>
「スピリチュアル」というと、なんだか特別な響きがありますが、

日常の中でも、自然の中に居る時や、好きな人といる時などには、

何とも言えずほっとしたり、「自分」が広がるような気持ちになったりします。

私にとって、「スピリチュアル(神聖な)」体験とは、

<「私」を超える、より大きなもの・「自然」との「つながり」に気づくこと> です。

ある人は、「床掃除や、窓のガラス拭きを無心にしているときに、

なんとも自分が広がり、清められるような気持ちがする」と話していました。

これも「神聖さ」の体験の一つではないでしょうか。

メディテーション(瞑想)をすることで、より深く自己と「つながる」ことも、落ち着いた気持ちにしてくれます。

時には、お祈りをすること、より大いなる存在へ呼びかけること・・なども

私たちに、力を与えてくれます。

 

「リソースは無限にある」・・ということで、上に書いてある事にとらわれず、

あなたならではの、小さな心地よさ、「宝もの」を、少しずつ、見つけていってみてください。

きっと、あなたの日常の中に、あなたの「喜び」、「調和」のささやかな瞬間が、増えてゆきます。

そしてそれは、きっと、いつしかあなたの「大きな力」になってゆくことでしょう。

 

トラウマセラピーにおける、リソースの大切さ① 

先月は、「コレモ(Community Resiliency Model)」という、

神経系の働きを生かしたケアの方法を学びに、大阪へ行ってきました。

そこで、再確認したのは、やはりと言うべきか、「リソースの大切さ」でした。

 

リソースとは・・・「自分にとって心地よい、ものや、こと」。

自分の心と体が、安心したり、ほっとする事象、すべて。

この「リソース」、こう書くとシンプルなのですが、これが案外、奥が深いのです。

一体どうして、「リソース」に注目することが、セラピーで、そして、ひいては人生において、

欠かすことのできない、大切な事なのでしょうか。すこし詳しく、見ていきたいと思います。

 

<ネガティブ・バイアスの存在>

私たちの脳には、ついつい、ネガティブなことに焦点があたるという

「ネガティブ・バイアス(偏り)」なるものが存在しているといいます。

Rick Hansonという心理学者は、

「脳は、ネガティブな経験へのマジックテープであり、ポジティブな体験へのテフロンである。」

と言います。

「マジックテープ」は、一度ベリっとくっくと、中々離れないもの。

 

 

 

「テフロン」は、フライパンの表面みたいに、つるっとすべって離れるもの。

 

 

つまり・・・、それくらい

私たちの脳のあり方は、ネガティブな体験に気づきやすい。ポジティブな体験は、忘れやすい傾向がある・・

ということのようです。

このネガティブ・バイアス、かつては、私たちが進化してゆく過程で、

「危険」を察知し、避けることができるように、役立ってきました。

例えば、森に暮らしていた頃なら、「あの洞穴には、毒蛇がいたぞ!」と覚えておくことで、

その危険(トラウマ的な反応を起こさせるもの)には近づかないようにさせて、生存率をアップさせてきたといいます。

しかしながら、

現代においても、この機能(ネガティブ・バイアス)だけが強く残り、

日常的に、そういった「危険」への感覚・感情・思考に占領されている・・となると、困りものですね。

自分自身にも、思い当たるふしがあります。

なぜか、「できたこと」より、「できなかったこと」の方ばかりを思い出す。

なぜか、「自己否定的な声」がある。(・・ 特に自分がセラピーを受ける前には、たくさんありました。)

しかし、人間にはこういった脳の傾向があるのだ、と知ると、納得です。

ただ重要なのは、これは、単に「ポジティブ思考は良い」・「ネガティブはダメ」というお話ではないということ。

ネガティブなものを「抑圧」するのではなく、

「今・ここ」に、ネガティブなものがあることに気づきながら、

ポジティブなものがあることにも、意識を向けることができるという、

選択」があることに気づくようになること、

そして「バランス」を取ることができるということに、大切な意味があると思います。

 

「リソース(心地よいもの・安全なもの)」の存在にも目をむけ、それを育んでゆくことは、

この両者のバランスをとることを助け、

人生をより調和的に生きることへの、力になります。

では次回は、この「リソース」ということについて、より詳しく、お話しますね。

 

先日登った、鞍馬山から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒルデガルトの「みどり」をたずねて 

 

お久しぶりの更新になりました。

少しの間、夏休みをもらい、ドイツの方へ、足を伸ばしてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツでは、かねてから楽しみにしていた、

12世紀の修道女、「ヒルデガルド・フォン・ビンゲン」の足あとを訪ねて、ライン川周辺の旅へ。

聖ヒルデガルド修道院のモザイク画

 

ヒルデガルドを知ったのは、かれこれ10年ほど前のこと。

「女性とスピリチュアリティ」と題された、とあるユング派の先生の授業でのことでした。

そこで、私はヒルデガルトという一人の女性の生涯、そして

彼女がよく使ったという、

ヴィリディタス  Viriditas (みどりの生命力)」という言葉に、

強いインパクトを受け、すっかり魅了されてしまいました。

 

ヴィリディタス とは・・・

「みどり色」を意味するラテン語で

ヒルデガルトによれば、「この宇宙のすべてに満ちている、生命力」のこと。

それは、「心」と「体」の両方に存在する、「たましい」の領域とも言えます。

ヒルデガルトは、私たちの身体、宇宙のすべてに、

「まるで樹液のように、ヴィリディタス (いのち)が遍満している」と言います。

そして、心や体の「病」とは、その「ヴィリディタス」の不足か、不調和があるから起こる、と考えたのです。

彼女は、ハーブや、歌、クリスタルなど自然の力を使って、その「ヴィリディタス」を、調和の状態に戻すための

治療法を提案していきました。

 

ヒルデガルトが、この「ヴィリディタス」という言葉で表そうとしている、「みどり」の生命力。

それは、一体、どんなものだったのだろう・・。

ヒルデガルトの見た「みどり」を、実際にドイツで感じてみたい・・。

こんな思いから、この夏、彼女の足あとを、たどってみることになったのでした。

 

<ヒルデガルトの人生>

ヒルデガルドが活躍したのは12世紀、まだ、ドイツでも魔女狩りが本格的になる前のこと。

彼女は小さい頃から「炎のように輝く光」の「幻視」があり、他の人にはそれが見えないことを知って慄きます。

以後ずっと、「光の存在」からの言葉、ヴィジョンなど、さまざまなメッセージを受け取り続けます。

 

 

 

 

 

 

 


ヒルデガルトの描いた自画像

彼女はまた、持病や、全身の激しい痛みなど、逆境の多い人生でもありました。そういった苦しみの体験からか、

彼女は自らが「弱い存在であること」、「弱いことの強さ」、「謙虚さ」ということを持ち続けたといいます。

 

40歳の頃、彼女はついに、「生きている光」から届けられるヴィジョンを、書き記すことを決心します。

そこから

様々なハーブ(植物)やクリスタルを使った治療の書を書いたり、

歌曲など、音楽の作曲、

修道院の建築、

様々な癒し(ハーブや、触れることでのヒーリング) など・・

「生ける光」の存在たちと共同創造をし、

文筆・作詞作曲・工学など、本当にさまざまな領域で、豊かに活動を続けました。

 

もし、彼女が、もう少し後の時代に生まれていたら・・

光や、神的な存在から、直接メッセージをもらっていた、

ハーブを使った癒しをした・・、などというと、間違いなく「魔女」認定されていたことでしょう。

そう思うと、本当に12世紀に生まれてくれて良かった〜。

 

彼女は、当時の王など権力者達と手紙などでやりとりをする中で、自分のヴィジョンの価値を認めてもらい、

政治的にも、女子修道院を守り、その立場を尊重してもらうことに成功します。

ヒルデガルトの活躍ぶりは、当時の女性としてはあり得ない、遠方での説法にも何度も出るほどだったとのこと。

その信念と行動力の、なんとパワフルで、力強いこと・・!

欧米では、彼女こそ、女性の権利を主張するフェミニズム運動の先がけではないか・・

と、最近、その重要性が見直されているといいます。

 

思うにきっと、ヒルデガルドの強さは、

「神からのヴィジョン」といった超越的な体験や、苦しみなどを「受け入れる」という女性的な力。

そしてそれを、現実的な活動として「行動」し、「具現化」させる、男性的な力。

その両方(女性性・男性性)を、調和させて併せ持っていたことにあるのではないかしら・・。

そしてそれは、今日の私たち女性にとっても、とても大切なあり方なのだろう。

・・などなど、いろいろと思いをめぐらせながら、ライン川周辺の、彼女に関わる場所を訪ねていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビンゲンにある、ヒルデガルト博物館。そして、彼女のハーブガーデン。

リューデスハイムの修道院。

それぞれの場所をめぐるたび、植物のみどりが、生き生きと、目に飛び込んできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の旅の中で、一番印象的だったのは、

ヒルデガルドが最後に建てたという、アイビンゲンの修道院を訪れたときのことです。

その聖堂に入った瞬間、空間に満ちている静謐さに、打たれました。

こころの中のざわめきがすーーっとひいて、

あたたかい光に満たされたような気持ちになり、思わず涙がこぼれました。

その聖堂は、今でも、60名ほどの修道女さんたちによって、毎日祈りが捧げられているといいます。

そこには、ヒルデガルドの、そして彼女に連なるたくさんの女性たち・男性たちの思いが、

祈りになって、鳴り響いているようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒルデガルドは言います。

「すべてのものは、神の根源からの響きを持っている。」と。

私がヒルデガルドの足あとから受け取ったものは、その「響き」だったのかもしれません。

それは、「宗教」という枠をも超えて、私たちの身体と、足元に、まぎれもなくひろがっているもの。

私がずっと見たかった、ヴィリディタスの「みどり」。

その「みどり」は、この旅を通じて、生き生きと、確かに私の内に、再び息づいたように思います。

 

 

 

 

 

 

6月のみどり

 

雨がふったり、光が注いだりしながら、ますます、みどりが深まる6月ですね。

おかげさまで、オフィスの引越しも、無事に完了しました。

引越し先は、「白亜荘」という左京区の洋館アパート。築100年もの歴史ある、木造の建物です。

その、しっとりと落ち着いた空気に、私自身、自然と深呼吸して、リラックスしているのに気付きます。

本当に、ここに引っ越して良かった・・としみじみ、不思議なご縁へ感謝とともに、うれしい日々です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ お部屋からも、みどりがたくさん見えます。

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「みどり」と言えば・・・

最近、よく聞いているCDは

森ゆにさん・青木隼人さん・田辺玄さんの「みどり」。

 

 

 

 

 

 

 

ギターデュオと、声の、うつくしい重なりに、こころが洗われるようです。

初夏のひかりや風が、通り過ぎてゆくような音で、今の季節にもぴったり。

 

それでは、どうか、良い初夏をおすごしくださいね。

また、お便りします。

 

 

オフィス引越しのお知らせ

<お知らせ>

6月から、左京区の方へと、オフィスを引っ越しすることになりました。

 

長らく、「いつか、木造の古い家のようなところでセッションができたらいいなあ・・」と思っていたのですが、

今回、とあるご縁で、その夢を現実にしたような、素敵な古いアパートと、出会うことができました。

 

最寄駅は、バス停の「京大前」か「近衛通り」駅(もしくは京阪の「出町柳」)になります。

ここは、大正時代に、修道女の寄宿舎のために建てられた洋館とのこと。

 

 

 

 

 

 

 

(↑この2階で、タイマッサージをされている「雨日和」さんより、写真をお借りしました。)

 

木造で、ほの暗く、しっとりとした雰囲気のアパートです。なんだか居るだけで、ほっこりとする感じ。

この落ち着いた雰囲気は、カウンセリング・ヒーリングにもぴったりではないかと。

6月からは、こちら左京区のオフィスでのセッションとなる予定です。

これまで、烏丸御池のオフィスへお越しくださっていた方には、少々ご不便をおかけしてしまいます・・

が、今度の場所は、建物も味わい深く、緑もたくさん(吉田山も近く)で、のんびりです。

どうかこの雰囲気も、あわせて味わいに来てくださいね。

今から少しずつ、お部屋を整えていきます。どんな空間になるでしょうか✨

いごこちの良い、あたたかく集えるような場になれば・・と思います。

 

詳しい場所などは、また、近々、HPでもお伝えしますね。