CRMでの学び ー トラウマ解放とスピリチュアリティ

 

昨年7月から今年の2月まで、Lisa先生の、Comprehensive Resource Model(総括的リソースモデル)

という、トラウマ解放に関するトレーニングを受けていて、先日、ついに修了しました。

 

総括的「リソース」モデル、という名の通り、この療法の特徴の一つは、

いろいろな「リソース(心地よく、力になるもの)」を、幾層にも重ねてゆくことで、

神経系の配線を変容させながら、同時にトラウマのエネルギーを、解放・浄化してゆくところにあります。

 

そして、このCRMで使ってゆく「リソース」の一つ一つが、とってもユニークで、面白いのです。

例えば、

「水(Ocean)の呼吸」、「火(Fire)の呼吸」・・など、元素の名を冠した呼吸法。

(「鬼滅の刃」を読まれていたら、「全集中の呼吸?」と思ってしまいそうなネーミングです)

 

これらは、セッションの中で、心身の状態を鎮静化したり、意識状態を深めたり、

「凍りついた」エネルギーを解放したりする際に使います。

また、様々な「パワーアニマル(力になってくれる動物のイメージ)」、「聖なる存在のイメージ」等を、

トラウマ解放のプロセスを支えてくれるリソースとして、呼び起こすことも、特徴の一つです。

また、セッション中に、声やトーン(音)を使うことも、個人的に非常に面白い所でした。

 

これ以外にも、さまざまなリソースを、一つ一つ、必要に応じて、重ねてゆきます。

そのたびに、浮かび上がってくるパーツ(心の部分)との対話を築きながら、

私たちが、自身の「本質」のところ、「セルフ」とつながって生きるのをブロックしている、

様々な「傷つき」や「痛み」を、安全に解放してゆきます。

 

実際に受けてみて、以前学んだEMDR(トラウマ解放の手法の一つ)ともまた一味違い、

リソースの層が分厚く、ていねいに構築されていることによって、プロセスする際の安心感と、

トラウマのエネルギーを解放する時の深さがあると実感しました。

 

しかしながら、私的には、このモデルの最も大きな魅力は、

単なる「トラウマの解放モデル」というところにとどまらない、その世界観の広さにあります。

CRMでは、わたしたちが、自分の心と身体の深い部分、中心(コア)の部分、

自分自身の、神聖な「知恵」の部分への信頼と、つながりを育みつつ、セッションを進めてゆくのです。

 

セッションの中では、いわゆる「トラウマの解放」という事も起こるのですが、

それは同時に自分の「直観」、深いところの「知恵」への信頼を育み、

もう一度、本来の自己を「思い出してゆく」プロセスでもあるのです。

この、「スピリチュアルな成長」という次元をも含んでいる所に、

とても共鳴を覚え、深い魅力を感じました。

 

引き続き、このCRMで学んだエッセンスを、セッションなどで少しずつシェアさせて頂きつつ、

さらに、学びを深めていきたいと思います。

 

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