冬至によせて

今年も、冬至の季節がやってまいりました🕯

一年で最も夜が長く、暗い季節。でも、その暗闇の中だからこそ、内側からの光がきわ立つ時期です✨

皆さまの心の中で、今年、うれしかったできごとや、心に残ったことは、何だったでしょうか。

悲しみや、ネガティブに見える出来事でさえも、きっと私たちのレジリエンス(回復力)を、強くしてくれています。

2022年のよろこびや、光がともるような出来事を、思い出して、感謝するのにもいい時期ですね。

 

私は、先月に、奈良で「セルフ・コンパッション」 についての講座をさせてもらったことが、心に残っています。

<日常で、自分自身に「慈悲・思いやり」を向けるということを、どう実践してゆくのか?>についての

お話しと、ワークを紹介させてもらいました。

 

「慈悲」ということを、「宗教的」な視点からというよりも、「自律神経」のしくみの視点から、

「心」のしくみから、お話できたこと、そしてそれを受け取っていただけたことは、とてもうれしい出来事でした。

慈悲(コンパッション )のメディテーションが終わったあとに、ある参加者さんが話に来てくれました。

 

「・・このコンパッション(慈悲) って、すごくなつかしい感じがしました。

うちのおばあちゃんが、よくお仏壇の前で話してくれていたことを思い出したんです。

自分へのやさしさが、人へのやさしさにつながってゆく。 みんながつながっている。

ということなんですね・・。」 と。

そのお話を聞いて、なんだかじーんとうれしい思いがしました。

 

「セルフ・コンパッション 」って、

コンセプトとしては、最近(アメリカのNeffさんが中心に)研究して形にされたものですが、

もとは、アジアや日本にも古くからあった、仏教の流れが土台になっています。

コンパッション=慈悲 とは、私たち皆が、もともと、持っているものなのです。

ご先祖さまたちから受け継いできた、精神性の伝統の中で伝えられてきたものを、

現代の人や、西洋人にも受け取りやすいように方法論として再解釈してくれたもので、

根っこ自体は、新しいものではないんですね。

 

「慈悲のこころ」、「自分や、他者の苦しみに気づき、思いやりを向けるこころ」。

それはすでに、私たち一人一人の細胞に、刻み込まれています。

ではもともと持っている、「慈悲=コンパッション 」やさしさの心を、

具体的にどうしたら、思い出すことができるのか?

そしてそれを、自分自身へ向け、実践することができるのでしょうか?

 

それにはまずは、「気づく」ことから始まります。自分の「心地よさ」に気づき、

「苦しみ」にも気づくこと。「マインドフルネス=気づき」が大切です。

そして、気づいたら、今度は自分へ、必要なケアや思いやりを、届けてゆくのです。

 

また、コンパッション を思い出すもう一つの鍵は、「身体」の状態にあります。

現代の私たちは、「あたま・思考」に集中しやすく、「からだ」は結構、忘れがちなのです。

自分自身・そして他者とのつながりの窓口である「身体」につながること、その状態に気づくこと。

それは、「自律神経」の調整にもつながっていきます。

身体につながることを習慣にすることで、心地良く、やさしさを持って、自分自身のこころとも、

関わりをもてるようになっていきます。

 

そうして自分自身へ思いやりをむけ、自分との関係が良くなればなるほど、

他人や、周囲の世界との関係も、良くなっていくというのが、すてきですよね。

「私たち」は、分かち難くつながっているのです。

 

「平和」とは、まずは個々人の、こころの平和からはじまるもの。

私も自分自身のワークにいそしむとします^^

心や体をどのように調和させてゆくのか?についての、具体的な方法やコツ、自律神経の考え方なども、

もう長らく、色々な所で学んできたので、お伝えしてみたいことがたくさんです。

これから、実際にお役に立てること、楽しいこと、いろいろとお届けしていけるようにしていきますね。

 

それでは、

2023年が、みなさまにとって、気づきや、光、よろこびに満ちたものとなりますように。

こころより、お祈りを込めて。

 

 

 

 

セルフ・コンパッションと、セルフケア

 

11月に、奈良県で「セルフ・コンパッション(自分への思いやり・慈悲・やさしさ)」

についての講座をすることになり、今、資料を作っています。

この講座、すごく楽しみなのです。

 

資料をまとめていても、本当に

セルフ・コンパッション=「自分に思いやりを向けること」

「自分の心身がニーズ(必要としていること)に気づき、それを満たしてゆくこと」

って、セラピーや心の癒しにおいて、大切なんだなあ。

本当にたくさんの人に、このことを知ってもらいたいなあ!

という思いが増すばかりです。

 

たとえば・・

自分に対する批判(自己批判)で、悩んでいる人が居るとします。

私自身もそうでした。

昔は特に、自分の内側の「批判さん(自分を批判する心の声)」の活躍っぷりといったら、もう・・

ことあるごとに、脳内に「ダメ出し」の声がありました。

でも当時は、自分の内側にそういう声が「ある」ことにさえ、そんなに「気づいて」いなかったんです。

 

コンパッション(思いやり)は、まず自分の内側に、苦しみがあることに「気づく」ことからはじまります。

この場合は、まず、「批判さん」の声に気づくこと。

「あ、また今、こんな風に自分に厳しい声をかけているんだな・・」、とか

「あ、いま、しんどいね。」と、気づいてあげる。

まず、その心の中の「声」に気づくだけでも、

ほんのすこし「批判さん」の活性化(不快な感覚)が、落ち着いたりします。

これは、今風に言うと、「マインドフルネス」= あるがままの観察 と呼ばれます。

マインドフルネスによって、「批判さん」と「自分(私)」が、一緒くたになって混ざっていた状態から、

少し「批判さん」を客観的に見る、心のスペース(場所)ができます。

 

その後に、私がよくするのは、自分との「つながり」を感じること。

「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」「いま、一緒にいるよ。」など、自分が安心する言葉かけをしながら、

必要があれば、自分のハート(心臓)のところに手を置いたり、その手の温かさを感じてみたりします。

(自分が安心するところ、触れていて心地よい場所に手を置いてあげてくださいね。

もちろん、触れなくてもokです。)

心地よいタッチは、「幸福ホルモン」と呼ばれる、オキシトシンの分泌をうながします。

 

そして、「もし、この苦しんでいるのが、自分の親友だったら、どんなふうに声をかけるんだろう?」

なんて、少し客観的に考えることもできるようになってきたら、しめたものです。

「これが友達だったら・・・?」これまで、相当がんばってきてるよね、と思う。

そしたら、「ずいぶん、がんばってるなあ。ちょっと、一緒に休憩しよっか。」とか、声をかけてみる。

そのあとは・・お茶でも飲みに行く。

ここで、自分の「ニーズ」(聞きたい言葉、する必要があることなど・・)を満たしてあげます。

 

こんな風にして、日常の中で何か「苦しみ」に気づいたら、

少しだけ、自分にやさしくすることを習慣にして、続けていきます。

(「苦しみに気づく」、「タッチ」、「これが親友だったら?」の声かけ・・など、どれができるものから始めるのでも十分です。)

すると次第に、日ごろ、少しずつ落ち着きが増してくる自分に気づくかもしれません。

自分が落ち着くと、次にしてみたいことなど、自然に「創造」のエネルギーもわいてきます。

良い循環が、生まれていきます。

 

もちろん、苦しみがあんまり大きい時などは、自分でコンパッションを向けるのが難しいこともありますよね。

そんな時は、どうか無理をしないで、少しおやすみ(眠る、食事など)したり、

セラピーや、信頼できる他の人に、つながってみましょう。

 

今日は、日常の中でも、セルフケアとして、少しずつできることがたくさんあることを、お伝えしたくなりました。

小さいことのようですが、一見地味な、小さい繰り返しが、大きな変化を生むことがあるのです。

・・・

みなさんもどうぞ、自分自身に、

「いま、わたしの心地よさ、健康、安全のために、必要なことは何だろう?」と、

こころとからだに聞いてみてあげてください。

そして、できる範囲で、自分へやさしさを向け、自分のニーズを、叶えていってあげてくださいね。

 

追伸:

より詳しく、セルフコンパッションの考え方、実践方法を知るには、クリスティーン・ネフさんの本、

「セルフコンパッション」や、「マインドフル・セルフコンパッション・ワークブック」がおすすめです。

 

 

あんみつニーズを叶えました。

Brian Eno展へ

先日、ブライアンイーノ展に行ってみました。

そのとき感じたことを、日記のように、つらつらと書き連ねます。

 

 

 

 

 

 

・・・

光と音の空間で時間を過ごして、圧倒的に静謐な気持ちになる。

この気持ち、何かに似てるな・・と思ったら、西洋の教会に行ったときのものだった。

 

まるで、万華鏡のように映るインスタレーションは、教会のステンドグラスに。

静かだけど、深みのある音は、パイプオルガンと聖歌に。

蝋燭の炎のかわりに、電気の灯が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてまた、うごめく幾何学模様は、シャーマニックな瞑想で見る、ビジョンのようにも思えた。

 

私たちは、今も昔も、何らかの形で、日々、日常を超えるような体験を求めている。

 

一方で、今日では、「宗教」ということには、アレルギー反応を起こしやすくなっている人も多い。

案外、私たちは、教会や神社に行くよりも、ギャラリーや、「芸術」という切り口によって、

「日常を超える」体験をすることの方が、リラックスして居れるのかもしれない。

 

「超越」への入り口は、きっと、どんなものでもいい。

感じ方は、本当に、人それぞれに違うから。

大切なのは、ときどき、私たちが「私」を「超える」ような体験をすること。

自分を超える、大きな「流れ」があることを感じること。

そしてまた、小さな光を持って、安全に日常に戻ってくる、ということだと思う。

 

それがアートであっても、宗教的なものであっても、セラピーの場であっても。

頬をひと吹きの風が、通り抜けたことであっても。

「たましい」にとって、「より大きなものを感じる」体験は、

肉体にとっての「食べ物」のように、人間に欠かせない「栄養」なのだと思う。

 

そんな意味で、十分にたましいの滋養になった一日なのでした。

光るお山、砂盛りのよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、何となくしんどいあなたへ

もしかしたら、いま、

「何かしんどい・・。」

「調子が出ないなあ・・。」

「うつ、って程じゃないけど、どことなく落ち込んでる・・。」

などなど・・

いつもより、心や身体の不調を感じている方も、

居られるかも知れません。

 

そんな方へ、一言お伝えしたいです・・

「あなたは、一人じゃないです。」(!)

 

かの感染症のニュースが世に出てから、もう2年ほどでしょうか。

この2年で、以前にも増して、心身の不調を訴える方が多くなっていったように感じます。

それは、私たちが、集合的に日々、「慢性的なストレス」に晒されてきた影響も大きい、と思います。

 

たくさんの生活の変化。

マスクでの生活。

会えなくなった人や、無くなった機会。

何となく落ち着かない不安。

起こってくる意見の対立。

未来の見えなさ。・・・

 

長い時間、少しずつですが、ずっと変化に、晒されてきました。

この時期、体やこころが、固まってきたり、不調をきたしていも、何ら不思議はありません。

あなたは、いろいろなストレスが立ちこめる中、

ここまで、本当に良く、日々を生活してきました。

サバイブしてきました。

 

この変化の中、

今、何とか生活をしている自分を、まずは、

心から、ねぎらってくださいね。

本当にお疲れさまです。

 

ここまで

いろいろと工夫をしながら、

ときに我慢したり、こらえたりしながらも、不安な時を

本当によく、生きてこられました。

あなたのその、日々を生きた、いのちの力、生命力に、感謝です。

 

まだ、感染症の事は、「終わった」という段階ではないかも知れないですが、

ひとまずは、今までの道のりを、日常を、生きてきた自分を、

本当にねぎらい、少しでも、褒めてあげてくださいね。

ねぎらう時間をとって、ひと呼吸、ついてみましょう。

 

「私はあまり、影響ないかも・・。」

と思う方でも、もしかしたら、

無意識に、ストレスが、じわっと心身へ影響してる方もおられるかもしれません。

どことなく、「息苦しさ」が、体に残っているという場合もあるかもです。

 

もし、そんなことに気づかれたら、

マスクを外した時に、一度、ゆっくり深呼吸してみましょう〜。   ほ〜っ

縮こまっていた、身体を、すこーしずつ伸ばして、

肺いっぱいに、空気を吸ってみましょう。

 

そして、

少しずつ、自分のリソース(=心や体に心地よいこと・元気が湧くこと)に、

気づいてみてください。

リソースは、何でもいいです。あなたが「心地よさ」や「安心」と感じること・・・。

たとえば・・

今、座っているソファが、体をしっかりと支えてくれていて、心地よいこと。

一杯のミルクティー。

好きな歌を、はな歌で歌う。

温かいお風呂にはいる。

足やお腹、胸を、湯たんぽで温める。

推しのアイドルの顔を思い出したとき。

などなど・・。

ストレスがある時にはとくに、

「心地よさ」の感覚を意識して、それを「味わう」ことで、

生理学的にも、心身の状態を、落ち着くように整えてくれます。

ぜひ、体がよろこぶ、気持ちいいことをしていきましょう。

 

ここの所、動きが減って、固まっている身体を、少しだけ動かしてあげたり、

なるべく1日1回は、外を歩いて、気持ちよく足を動かしてあげたり。

こういった、

ちいさな小さな、「セルフケア」の積み重ねが、身体の、そして心の「あり方」を、

少しずつ、整えていってくれます。

 

そして、余談かも知れませんが、

あなたの心身が、少しでも「良い状態」になる事で、

それが、自然に、あなたの周りの人にも伝わり・・・

そして、その周りの人の周りにも、良い状態を引き起こし・・・

・・あなたのその小さな変化は、小さくても必ず、世界の平和へと、つながっていくのだと思います。

 

 

そしてもし、セルフケアもうまくできない・・、しんどさがなくならない・・など、

自分一人では、どうしようもなくなっているような時には、

どうか、誰か親しい人につながってみたり、

プロのセラピストさんのケアを、受けてみてくださいね。

 

こちらのカウンセリングももちろん、あなたのリソースとして、使ってください。

カウンセリングは、心のマッサージのようなものでもあります。

滞っていた部分を整理し、流れをつくったり、自分の力を取り戻し、浄化が起こる、心のマッサージ。

この長引くストレスで、普段は何とか大丈夫だった方も、

昔からの心のパターンが出て来たり、いつもよりしんどく感じている方も多いようです。

そういう方は、ぜひ、いらしてみてください。

少しずつ、心と体を整え、あなた本来のパワーが満ちてゆくように、サポートいたします。

 

この変化の時、

ここまでやってきた私たちには、必ず力があります。

これから、何があっても、きっと大丈夫。

日々、今ここにある、リソースを思い出しつつ、自分自身をケアしながら、

一緒に、力をたくわえて、過ごしていきましょうね。

 

 

 

紅葉、きれいです
京都の色んなところで色んな色が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SAVVYさんに「白亜荘も十日市」が掲載

今年、1月22日発売のSAVVYさんの京都特集に、

「白亜荘も十日市」で、取材をしていただきました。

京都の新しく、美味しそうなお店がたくさん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「白亜荘も十日市」は、「みわ」のオフィスのある左京区、「白亜荘」の仲間たちが、

毎月「ほぼ十日」に、それぞれのスペースをオープンにして

お店やアトリエをひらいている、小さなお祭りのような催しです。

「白亜荘も十日市」の実態が初出です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陶器と絵の制作、古道具屋の「リンド」さん。

タイマッサージの「雨日和」さん。

編み物作家の「とりことり」さん。

山の古本屋、「軟弱書店」さん。

生活とアートの「月の座」さん。

「草編み」未来さんのチャイと、「yugue」さんのクッキー・・・

本当に尊敬する、大切な仲間の白亜荘のみなさんのお店、

どのお店もおもしろくって、あたたかいのです。

タロットをめくって、歌ってます

 

 

 

 

 

 

 

「みわカウンセリング(8号室)」も、ほぼ毎月、十日限定で、

カウンセリング + タロットカード + サウンドヒーリングのオリジナルセッション、

「タロットヒーリング」のお部屋を、ひらいています。

お日にちが合えば、ぜひ一度、「白亜荘も十日市」、足を運んでみてくださいね。

次回は、2月10日(水)13時〜18時です。

 

 

ストレスへの対処法

3月になりましたね。

2月を過ぎたあたりから、新型のウイルスについてなど、落ち着かないニュースも、
多く目にするようになりました。

この時期、健康について心配になったり、イベントや学校もお休みになったり、
なかなか先が見えない・・・など、
今は、日本だけでなく、世界的にも、特にストレスがかかりやすい時期と言えるでしょう。

私自身が、こんな時だからこそ、気をつけていることを、少しお伝えしますね。

<情報とのつきあい方>

「気づいたら、テレビやネットのウイルス関係のニュースばかりチェックして、余計不安になった・・」
なんていう経験、みなさんもあるかもしれません。

信頼できるソースからの情報を、適量持つことは、力になりますが、
一度に沢山の情報を目にし過ぎると、かえって「混乱」したり、
集合的な「恐れ」の感情と共振して、ストレスになってしまうこともあります。

もし、情報過多になっているのに気づいたら、いったん、テレビやPCから離れ、
情報に触れる時間を減らして、バランスをとるのが、おすすめです。

<からだのケア>

ストレスの強い時ほど、 「からだ」のケアが、大切になります。
「身体」が整うと、自然と心も整い、回復する力、免疫力を高めてくれます。
手洗い、うがい、マスクなどの、基本的な予防に加えて、

・たっぷりの睡眠。

・栄養のある食事。

・ストレッチ、マッサージ、散歩など、適度な運動。

あたたかいお風呂に入ったり、栄養があっておいしいものを食べたり、ストレッチをしたり・・。
日常の中で、ベーシックなからだのケアを、もう一度、意識してみましょう。

私は最近、今ちょうど旬の「金柑」を食べるのにはまっています。
これがビタミン類もたっぷりで、免疫系にもGood。好きな方にはおすすめです。

<リソースに気づく>

リソースの記事でも触れたのですが、私たちの脳は、ネガティブなもの(恐れ・不安)に
気づきやすい傾向があります。

ですので、ストレスがある時ほど、「リソース(心地よいこと/ニュートラルなこと)」にも、意識を向けることは、
神経系のバランスを取って、自己調整力(ホメオスタシス)、免疫力を高めてくれます。

今できる範囲での、小さな「ここちよいこと/ニュートラル(中立的)なこと」を、少し意識してみましょう。

たとえば・・

・友人に電話をして、声を聞いてみる。

・おもしろいことをみつけて、笑う。(無理のない範囲で^^)

・できるだけ、「生活のリズム」を意識してみる。

・好きなお茶を入れて、本を読む。

・床(大地)にしっかりと足をつけてみる。

(大地にしっかり足をつけることを、グラウンディングと言います。
まるで、一本の木が、大地に根を張るように、自分の足の裏が、どっしりと床についているイメージをして、
その安定感を感じてみると、体と同時に、心も落ち着いてきます。)

・・・
<呼吸>

「呼吸」はいつも、意識を「いま・ここ」に戻してくれ、私たちの心をニュートラル(中立)にしてくれます。
一度、「ほーっ」と、長めに息を吐いてみましょう。

今必要のない考え、不安や恐れなどの感情を、「吐く息で一緒に外に出す。」と意図しながら、
「ほーっ」と息を長く吐きます。 吸う息は、自然に、必要なだけします。

自分のペースで、ゆっくりと・・・。気持ちいい分だけ、呼吸を繰り返してみましょう。

・・・

外の気候も、少しずつ、ぽかぽかしてきてくれていますね。
春は、きっと、もうすぐそこに。

心とからだを整えて、セルフケアを取り入れながら、
あたたかく、安心な春を、迎えることができますように。

梅の花も、咲いてきました。

All is full of love  愛について

少し、ごぶさたをしていました。

2月ですね。節分も終わって、もうすぐバレンタインです。

バレンタインと言えば、「愛の日」❤️

そこで、「愛」について、少し思い巡らせていたら、

「All is full of love」という、大好きなビョークの歌を思い出しました。

それは、こんな歌詞なんです。

 

<すべては愛に満ちている  All is full of love>

あなたには愛が与えられる

あなたは、大切にされる

あなたには愛が与えられる

信じて

あなたが愛を注いだ所から

ではないかもしれないけれど

あなたが見つめている方向からでは

ないかもしれないけれど

 

周りを見回してみて。

愛は、あなたの周りに満ちている

全ては愛に満ちている

あなたの周りは全て、愛

全ては愛に満ちている

ただ、それを受け取ろうとしていないだけ

全ては愛に満ちている

あなたの受話器が外れているだけ

全ては愛に満ちている

あなたの扉が閉まっているだけ

全ては愛に満ちている!

 

・・・・

20才の頃、初めてこの曲を聞いた時には、どうも、わかったような、わからないような気持ちになりました。

全ては愛かあ・・本当に、そうだったらいいのにねえ・・・と。

それが、年を重ね、色々な経験を重ねるごとに、今、身に沁みて、

本当に、私たちは、愛で出来ている(!)と体感することが、増えてきました。

人間としての痛みも、悲しみも、喜びも、すべてが、愛 = いのち で出来ている。

そして「愛」や、「いのち」は、これまでも、これからも、ずっと、ここにあるもの・・だと、体感するのです。

 

・・と言っても、世界や、私たちの心にも、現実にはまだ、葛藤や、苦しみ、傷つきがあります。

「愛こそすべて」が、虚しい文字に思える日も、時にはあるかもしれません。

私は、人生とは、痛みや悲しみ、傷つき、喜び・・といった、様々な体験を通じて、

私たちの本当の姿である、「愛=いのち」を、思い出してゆく、旅なのだと思っています。

セラピーは、苦しみや、不調和を通じて、私たちの「本質=愛」を思い出し、体現してゆく旅の、お手伝いです。

時には、愛を

「受け取ろうとしないこと」

「繋がらない受話器」

「閉まっている扉」・・・

そういう事も、理由があって、起こります。

それさえも、一つ一つ、いつくしみながら、

少しずつ、愛=「本当の姿」に開いてゆく過程を、大切にしていきたいなあと思います。

 

そもそもが、愛でできている、私やあなた。

それをただ、祝福しつつ。心あたたまるバレンタインを、お過ごしください。

Much Love.

 

 

光のお祝い

今年も12月の冬至、クリスマスの時期ですね。

古くから、冬至のこの時期は、「陰極まって陽になる」=「闇がもっとも深くなり、光が生まれる」地点。

「太陽」が復活する節目として、世界の各地で、お祝いされてきました。

 

クリスマスは、最も暗い季節が終わり、「新しい意識」が生まれる、

「ひかり」のお誕生日でもあります。

外側(外界)で起こることは、内側(こころ)で起こることの映し鏡と言われます。

この時期、私たちのこころの中でも、闇と出会い、あたらしい「ひかり」が生まれてゆくプロセスを、

重ねてみてみると、興味深いかも知れません。

 

「闇」「影」にたとえられる、内なる「苦しみ」・「過去の記憶」・「罪悪感」、外側に見える「苦手な人」etc・・

これまで気づきたくなかったような、「無意識」の中にあったことがら・・

そんなことが浮かんできたら、意識の「光」=「気づき」とともに、そっとその「闇」を包みます。

そうすることで「闇」は、やがて新たな意識、「光」へと、変容していきます。

 

闇も、光も、もともとは一つのものでした。

その両方を、胸に抱きながら、一歩、いっぽ、あたらしい「意識」へと、

これまで足をすすめてきたことを、めいいっぱい、ねぎらいましょう。

そして、これから新たなる「光」の季節が生まれることを、一緒にお祝いしましょう。

 

あなたの今いる場所で、どうか、内なるともし火、内なる光が、

あなたと、あなたのまわりを、あたためてくれますように。

ささやかなお祈りを込めて。

 

良いお年をお迎えくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒルデガルトの「みどり」をたずねて 

 

お久しぶりの更新になりました。

少しの間、夏休みをもらい、ドイツの方へ、足を伸ばしてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツでは、かねてから楽しみにしていた、

12世紀の修道女、「ヒルデガルド・フォン・ビンゲン」の足あとを訪ねて、ライン川周辺の旅へ。

聖ヒルデガルド修道院のモザイク画

 

ヒルデガルドを知ったのは、かれこれ10年ほど前のこと。

「女性とスピリチュアリティ」と題された、とあるユング派の先生の授業でのことでした。

そこで、私はヒルデガルトという一人の女性の生涯、そして

彼女がよく使ったという、

ヴィリディタス  Viriditas (みどりの生命力)」という言葉に、

強いインパクトを受け、すっかり魅了されてしまいました。

 

ヴィリディタス とは・・・

「みどり色」を意味するラテン語で

ヒルデガルトによれば、「この宇宙のすべてに満ちている、生命力」のこと。

それは、「心」と「体」の両方に存在する、「たましい」の領域とも言えます。

ヒルデガルトは、私たちの身体、宇宙のすべてに、

「まるで樹液のように、ヴィリディタス (いのち)が遍満している」と言います。

そして、心や体の「病」とは、その「ヴィリディタス」の不足か、不調和があるから起こる、と考えたのです。

彼女は、ハーブや、歌、クリスタルなど自然の力を使って、その「ヴィリディタス」を、調和の状態に戻すための

治療法を提案していきました。

 

ヒルデガルトが、この「ヴィリディタス」という言葉で表そうとしている、「みどり」の生命力。

それは、一体、どんなものだったのだろう・・。

ヒルデガルトの見た「みどり」を、実際にドイツで感じてみたい・・。

こんな思いから、この夏、彼女の足あとを、たどってみることになったのでした。

 

<ヒルデガルトの人生>

ヒルデガルドが活躍したのは12世紀、まだ、ドイツでも魔女狩りが本格的になる前のこと。

彼女は小さい頃から「炎のように輝く光」の「幻視」があり、他の人にはそれが見えないことを知って慄きます。

以後ずっと、「光の存在」からの言葉、ヴィジョンなど、さまざまなメッセージを受け取り続けます。

 

 

 

 

 

 

 


ヒルデガルトの描いた自画像

彼女はまた、持病や、全身の激しい痛みなど、逆境の多い人生でもありました。そういった苦しみの体験からか、

彼女は自らが「弱い存在であること」、「弱いことの強さ」、「謙虚さ」ということを持ち続けたといいます。

 

40歳の頃、彼女はついに、「生きている光」から届けられるヴィジョンを、書き記すことを決心します。

そこから

様々なハーブ(植物)やクリスタルを使った治療の書を書いたり、

歌曲など、音楽の作曲、

修道院の建築、

様々な癒し(ハーブや、触れることでのヒーリング) など・・

「生ける光」の存在たちと共同創造をし、

文筆・作詞作曲・工学など、本当にさまざまな領域で、豊かに活動を続けました。

 

もし、彼女が、もう少し後の時代に生まれていたら・・

光や、神的な存在から、直接メッセージをもらっていた、

ハーブを使った癒しをした・・、などというと、間違いなく「魔女」認定されていたことでしょう。

そう思うと、本当に12世紀に生まれてくれて良かった〜。

 

彼女は、当時の王など権力者達と手紙などでやりとりをする中で、自分のヴィジョンの価値を認めてもらい、

政治的にも、女子修道院を守り、その立場を尊重してもらうことに成功します。

ヒルデガルトの活躍ぶりは、当時の女性としてはあり得ない、遠方での説法にも何度も出るほどだったとのこと。

その信念と行動力の、なんとパワフルで、力強いこと・・!

欧米では、彼女こそ、女性の権利を主張するフェミニズム運動の先がけではないか・・

と、最近、その重要性が見直されているといいます。

 

思うにきっと、ヒルデガルドの強さは、

「神からのヴィジョン」といった超越的な体験や、苦しみなどを「受け入れる」という女性的な力。

そしてそれを、現実的な活動として「行動」し、「具現化」させる、男性的な力。

その両方(女性性・男性性)を、調和させて併せ持っていたことにあるのではないかしら・・。

そしてそれは、今日の私たち女性にとっても、とても大切なあり方なのだろう。

・・などなど、いろいろと思いをめぐらせながら、ライン川周辺の、彼女に関わる場所を訪ねていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビンゲンにある、ヒルデガルト博物館。そして、彼女のハーブガーデン。

リューデスハイムの修道院。

それぞれの場所をめぐるたび、植物のみどりが、生き生きと、目に飛び込んできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の旅の中で、一番印象的だったのは、

ヒルデガルドが最後に建てたという、アイビンゲンの修道院を訪れたときのことです。

その聖堂に入った瞬間、空間に満ちている静謐さに、打たれました。

こころの中のざわめきがすーーっとひいて、

あたたかい光に満たされたような気持ちになり、思わず涙がこぼれました。

その聖堂は、今でも、60名ほどの修道女さんたちによって、毎日祈りが捧げられているといいます。

そこには、ヒルデガルドの、そして彼女に連なるたくさんの女性たち・男性たちの思いが、

祈りになって、鳴り響いているようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒルデガルドは言います。

「すべてのものは、神の根源からの響きを持っている。」と。

私がヒルデガルドの足あとから受け取ったものは、その「響き」だったのかもしれません。

それは、「宗教」という枠をも超えて、私たちの身体と、足元に、まぎれもなくひろがっているもの。

私がずっと見たかった、ヴィリディタスの「みどり」。

その「みどり」は、この旅を通じて、生き生きと、確かに私の内に、再び息づいたように思います。

 

 

 

 

 

 

6月のみどり

 

雨がふったり、光が注いだりしながら、ますます、みどりが深まる6月ですね。

おかげさまで、オフィスの引越しも、無事に完了しました。

引越し先は、「白亜荘」という左京区の洋館アパート。築100年もの歴史ある、木造の建物です。

その、しっとりと落ち着いた空気に、私自身、自然と深呼吸して、リラックスしているのに気付きます。

本当に、ここに引っ越して良かった・・としみじみ、不思議なご縁へ感謝とともに、うれしい日々です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ お部屋からも、みどりがたくさん見えます。

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「みどり」と言えば・・・

最近、よく聞いているCDは

森ゆにさん・青木隼人さん・田辺玄さんの「みどり」。

 

 

 

 

 

 

 

ギターデュオと、声の、うつくしい重なりに、こころが洗われるようです。

初夏のひかりや風が、通り過ぎてゆくような音で、今の季節にもぴったり。

 

それでは、どうか、良い初夏をおすごしくださいね。

また、お便りします。