今年も、冬至の季節がやってまいりました🕯
一年で最も夜が長く、暗い季節。でも、その暗闇の中だからこそ、内側からの光がきわ立つ時期です✨
皆さまの心の中で、今年、うれしかったできごとや、心に残ったことは、何だったでしょうか。
悲しみや、ネガティブに見える出来事でさえも、きっと私たちのレジリエンス(回復力)を、強くしてくれています。
2022年のよろこびや、光がともるような出来事を、思い出して、感謝するのにもいい時期ですね。
私は、先月に、奈良で「セルフ・コンパッション」 についての講座をさせてもらったことが、心に残っています。
<日常で、自分自身に「慈悲・思いやり」を向けるということを、どう実践してゆくのか?>についての
お話しと、ワークを紹介させてもらいました。
「慈悲」ということを、「宗教的」な視点からというよりも、「自律神経」のしくみの視点から、
「心」のしくみから、お話できたこと、そしてそれを受け取っていただけたことは、とてもうれしい出来事でした。
慈悲(コンパッション )のメディテーションが終わったあとに、ある参加者さんが話に来てくれました。
「・・このコンパッション(慈悲) って、すごくなつかしい感じがしました。
うちのおばあちゃんが、よくお仏壇の前で話してくれていたことを思い出したんです。
自分へのやさしさが、人へのやさしさにつながってゆく。 みんながつながっている。
ということなんですね・・。」 と。
そのお話を聞いて、なんだかじーんとうれしい思いがしました。
「セルフ・コンパッション 」って、
コンセプトとしては、最近(アメリカのNeffさんが中心に)研究して形にされたものですが、
もとは、アジアや日本にも古くからあった、仏教の流れが土台になっています。
コンパッション=慈悲 とは、私たち皆が、もともと、持っているものなのです。
ご先祖さまたちから受け継いできた、精神性の伝統の中で伝えられてきたものを、
現代の人や、西洋人にも受け取りやすいように方法論として再解釈してくれたもので、
根っこ自体は、新しいものではないんですね。
「慈悲のこころ」、「自分や、他者の苦しみに気づき、思いやりを向けるこころ」。
それはすでに、私たち一人一人の細胞に、刻み込まれています。
ではもともと持っている、「慈悲=コンパッション 」やさしさの心を、
具体的にどうしたら、思い出すことができるのか?
そしてそれを、自分自身へ向け、実践することができるのでしょうか?
それにはまずは、「気づく」ことから始まります。自分の「心地よさ」に気づき、
「苦しみ」にも気づくこと。「マインドフルネス=気づき」が大切です。
そして、気づいたら、今度は自分へ、必要なケアや思いやりを、届けてゆくのです。
また、コンパッション を思い出すもう一つの鍵は、「身体」の状態にあります。
現代の私たちは、「あたま・思考」に集中しやすく、「からだ」は結構、忘れがちなのです。
自分自身・そして他者とのつながりの窓口である「身体」につながること、その状態に気づくこと。
それは、「自律神経」の調整にもつながっていきます。
身体につながることを習慣にすることで、心地良く、やさしさを持って、自分自身のこころとも、
関わりをもてるようになっていきます。
そうして自分自身へ思いやりをむけ、自分との関係が良くなればなるほど、
他人や、周囲の世界との関係も、良くなっていくというのが、すてきですよね。
「私たち」は、分かち難くつながっているのです。
「平和」とは、まずは個々人の、こころの平和からはじまるもの。
私も自分自身のワークにいそしむとします^^
心や体をどのように調和させてゆくのか?についての、具体的な方法やコツ、自律神経の考え方なども、
もう長らく、色々な所で学んできたので、お伝えしてみたいことがたくさんです。
これから、実際にお役に立てること、楽しいこと、いろいろとお届けしていけるようにしていきますね。
それでは、
2023年が、みなさまにとって、気づきや、光、よろこびに満ちたものとなりますように。
こころより、お祈りを込めて。