ボディ・コネクト・セラピー(BCT)

 

先日、「ボディ・コネクトセラピー(BCT)」という、トラウマ療法を学びに行ってきました。

ボディコネクトセラピーのサイト https://bodyconnecttherapy.tokyo/home/

このBCT、自分も受けてみた実感として、確かにとても効果があります。

トラウマをプロセスする時に、各所のツボをタッピングしてゆくことで、

身体と「いま・ここ」に意識が留まるので、とても安定感があります。

そして、何より、トラウマの反応が落ち着くのが明確だと感じました。

今は、トラウマや、ストレスに取り組む良い方法が沢山あって、本当に良い時代だなあ・・!と思います。

「傾聴だけ」のカウンセリングでは、取り組めないことがある。

身体や自律神経系から、安全にアプローチする方法が、わかってきているのです。

・・一方で、個人が苦しみを、心理療法で扱う・・というだけでなく、

そもそもトラウマの原因となる、暴力やストレス自体を生まないような、

安心できる「社会」を目指さないと・・という思いも同時に湧いてきます。

(例えばですが、戦場で傷ついた兵士の症状を、トラウマ療法で治し、また戦場に送り返す・・

なんてことは、根本的な解決にはならないでしょう・・。)

個人の人生を良くすることも、社会を良くしてゆくことも、どちらも大事。

・・コツコツ、できることをしていきたいです。

四国のしまなみ海道で

 

 

 

 

 

BCTも、少しずつ、臨床の中に取り入れています。

ある漫画家さんが、BCTや、SEの心理療法の体験を漫画にされているのを、クライエントさんから教えてもらいました。

心理療法の過程は、おのおのが違ったものになると思いますが、

この漫画はとても臨場感にあふれていて、勇気をもらえると思います。

良ろしければ。

トラウマ治療編〜 生きていくのは大変だ〜三森みさのプチエッセイ集〜

https://www.amazon.co.jp/いいかげんに生きづらさを終わらせたい-トラウマ治療体験記-三森-みさ-ebook/dp/B0D8YQ1ZZT?ref_=ast_author_mpb

CRMでの学び ー トラウマ解放とスピリチュアリティ

 

昨年7月から今年の2月まで、Lisa先生の、Comprehensive Resource Model(総括的リソースモデル)

という、トラウマ解放に関するトレーニングを受けていて、先日、ついに修了しました。

 

総括的「リソース」モデル、という名の通り、この療法の特徴の一つは、

いろいろな「リソース(心地よく、力になるもの)」を、幾層にも重ねてゆくことで、

神経系の配線を変容させながら、同時にトラウマのエネルギーを、解放・浄化してゆくところにあります。

 

そして、このCRMで使ってゆく「リソース」の一つ一つが、とってもユニークで、面白いのです。

例えば、

「水(Ocean)の呼吸」、「火(Fire)の呼吸」・・など、元素の名を冠した呼吸法。

(「鬼滅の刃」を読まれていたら、「全集中の呼吸?」と思ってしまいそうなネーミングです)

 

これらは、セッションの中で、心身の状態を鎮静化したり、意識状態を深めたり、

「凍りついた」エネルギーを解放したりする際に使います。

また、様々な「パワーアニマル(力になってくれる動物のイメージ)」、「聖なる存在のイメージ」等を、

トラウマ解放のプロセスを支えてくれるリソースとして、呼び起こすことも、特徴の一つです。

また、セッション中に、声やトーン(音)を使うことも、個人的に非常に面白い所でした。

 

これ以外にも、さまざまなリソースを、一つ一つ、必要に応じて、重ねてゆきます。

そのたびに、浮かび上がってくるパーツ(心の部分)との対話を築きながら、

私たちが、自身の「本質」のところ、「セルフ」とつながって生きるのをブロックしている、

様々な「傷つき」や「痛み」を、安全に解放してゆきます。

 

実際に受けてみて、以前学んだEMDR(トラウマ解放の手法の一つ)ともまた一味違い、

リソースの層が分厚く、ていねいに構築されていることによって、プロセスする際の安心感と、

トラウマのエネルギーを解放する時の深さがあると実感しました。

 

しかしながら、私的には、このモデルの最も大きな魅力は、

単なる「トラウマの解放モデル」というところにとどまらない、その世界観の広さにあります。

CRMでは、わたしたちが、自分の心と身体の深い部分、中心(コア)の部分、

自分自身の、神聖な「知恵」の部分への信頼と、つながりを育みつつ、セッションを進めてゆくのです。

 

セッションの中では、いわゆる「トラウマの解放」という事も起こるのですが、

それは同時に自分の「直観」、深いところの「知恵」への信頼を育み、

もう一度、本来の自己を「思い出してゆく」プロセスでもあるのです。

この、「スピリチュアルな成長」という次元をも含んでいる所に、

とても共鳴を覚え、深い魅力を感じました。

 

引き続き、このCRMで学んだエッセンスを、セッションなどで少しずつシェアさせて頂きつつ、

さらに、学びを深めていきたいと思います。

 

最近のお部屋