この間は、六甲山へ、ささたくやさんの「料理をしない料理教室」へ行ってきました。
でも、料理教室なのに、料理をしないとは、どういうことでしょう?
料理の写真を撮るためだけの、インスタ女子用の料理教室?
いやはや、違いました(笑)
では、この「料理をしない料理教室」で、何をしてきたかというと、
まずは、集まったみんなで、自分の「好きな食べ物」について語り合います。
そして、その食べ物を「おいしい」と思う時の、
自分や、他のひとの体験を、じっくり味わいます。
それから、いよいよ、一緒に一品(サラダ)を作ります。 ただし、イメージの中で。
その過程の中で、それぞれが、妄想をふくらませながら、順番にサラダの素材と出会い、味見しつつ、
想像の中で味の空間を作り、
それぞれの感じていることを、話し合い、シェアしていきます。
もちろん、サラダに決まったレシピ、分量はなく、
各人が、一皿になる野菜の質感、表現したい味の空間を、
想像(そうぞう)= 創造してゆきます。
「妄想」の果てには、それぞれが、自分の感覚と向き合った、まったく個性的なサラダが出来上がったのです。
ここでは、
想像力の大切さ、そして
お料理という日常の行為も「瞑想」になることを学びました。
瞑想とは、
五感を研ぎ澄ませ、
そこに「気づき」を持つこと。
そして、「想像」力は、「創造」する力。
ここには、日常の世界に、自分の作りたいものを、「創造」する時の、ヒントが溢れていました。
<創造のヒントとは・・>
・五感に「気づき」を持つこと。
・「好きなもの」に正直になること。
・「作りたいもの」のヴィジョンを、明確に想像してゆくこと。
・そのプロセスを、楽しむこと!
そのあとは、実際にさささんが作ってくれた料理(ローフードの火を使わない野菜料理)を味わうのですが!
これが、文字通り、目が飛び出るほど、おいしかったのです・・。
すべての感覚が開くような、「意識が変わる」お料理でした。
「おいしい」とは、舌に感じる「味」だけでなく、
食べる場所や、一緒に食べる人とのかかわり。
素材の背景にある物語(ex 大切な人が握ってくれたおにぎり・・)。
視覚から受ける、美しさ。
のみ込んだ後の、身体への影響、栄養。
ヴァイブレーション。
こういったすべての要素を、「おいしい」といただいているんだなあ・・と実感した時間でした。
これをきっかけに、どんどん「食べるもの」への意識が、変わっていきそうです。
食べるのに夢中で、撮れていた写真はこれだけ。インスタ女子への道は遠そう(笑)
これは一品目。この野菜を麺に見立て、手作りの甘酒をつけ汁に。
そこへ、味噌、練り梅干し、たくさんのハーブやフルーツなどの薬味類と一緒に、いただきました。
とてもおいしかったです。