リソース(資源)とは?

 

久しぶりの投稿になりました。

今回は、リソース(資源)ということについて。

前に別の場所で書いた記事に加筆したものを載せさせてもらいます。

<「私にとって」のリソース、牧場>

・・先日、近くにある牧場に行ってきました。そこは、街なかにある、とても小さな牧場なのですが、なぜかいつ行っても、心がほっこり、元気になるので、私の大好きな場所なのです。私にとってのパワースポットです。

 

その牧場の中は、一面、ふさふさと、やわらかいみどりの草でいっぱい。遠くから、木や草を焼くにおいがします。うきうきとした様子で、やぎやひつじに草をあげている娘の姿。じーんじーん・・と虫のなく声・・・。 ただひたすらに、平和だなあ・・。

 

そんな景色を眺めながら、あたたかいお茶を飲んでいると、体のぜんたいが緩んで、自然とお腹の底からゆったりと呼吸をするようになっていました。

行く前には何だかもやもやしていた心も体も、帰る頃には大きな伸びをしたみたいにゆるんで・・・よし、また明日からがんばるか・・・と、目の前がすっきりとし、うれしい気もちになって帰途につきます。

 

突然ですが、「リソース」という言葉を、聞いたことがありますか?

 

リソース=「資源」という意味ですが、心理学的には、「自分の心や体が喜ぶ、ものや、こと」のことをいいます。

自分の」心と体、というのがミソで、心と身体が心地よい、と感じる感覚は、その人の感性、個性によってそれぞれ違うものです。

(なので、たとえば、世間で「癒し系」と言われているキャラクターがあったとしても、もしそれを見て、「心地良い」感覚があなたの心と体には生じなかったら、それは、今のあなたにとってのリソースではないといえます。)

 

私にとっては、先日行った「牧場」は、心とからだが本当にゆるんで心地よく、やっぱり自分のリソースだわあ・・と実感しました。心と体が「心地よい感覚になる」=リソースとなる体験は、疲れていた心を元気にしてくれ、人生を豊かにしてくれるなあ・・と。

 

そして、少しずつ「リソース」の体験を増やし、深めてゆくほどに、過去からのトラウマ(ストレス)に対し、より安全に対処できるようになったり、未来のストレスからも、身を守ることができるようになります。

 

この「リソース」を、日常の中で意識してゆくにつれ、「こころとからだ」、つまり、「命(いのち)」の流れは、ますます力を増し、喜びます。

日常の中で出会う「リソース」は、たとえば、こんな領域にあります。

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モノ (例) 好きなお茶、ほっとできる食べ物、好きなキャラクター、ぬいぐるみ、着心地の良い服・・etc ・・

場所 自分にとってほっとできる場所。カフェ、ソファ、自分の部屋のかたすみ、石の上、温泉 etc・・

自然 何といっても自然は、心と体をリラックスさせてくれます。山、海。花を見る、木に触る。また、土を触る、焚き火を見る、水(川、湖)、新鮮な空気に触れる etc・・

関係性  安全な人。ほっとできる人、好きな人。安心できるグループ ex 家族、友達、知人、先生、ペットetc・・

  「知る」ということが、力になります。好きな学び、知識など。

感情 自分が心地よいと思う感情。よろこび、朗らかさ、慈悲、ワクワク etc・・

からだ  身体のどこかで心地よい、と感じることが、リソースです。手足、胸の温かさ、額の涼しさ etc・・

クリエイティブ・趣味  ヨガ、おさんぽ、音楽を聴く、お笑いをみる、本を読む、歌をうたう、盆栽 etc・・

スピリチュアル 瞑想をすること、大いなる存在(仏、女神、神話の存在 etc)、宇宙的な意識へ思いを馳せる etc・・

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一人でできる、リソースを育むエクササイズ✨

「リソース」は、多ければ多いほど、ストレスに対処しやすくなっていきます。そこで、上のような領域を意識しながら、リソースを育むエクササイズをご紹介します。

 

1︎ 自分にとってのリソース(心地よい感覚になるもの、こと・・のリスト)を、一度、紙に書き出してみます。
絵や好きな人・動物の写真などを貼ってもOK。マップみたいにしても。書くと、具体的になり、見るだけで、そういえばこんなリソースあったな。と思い出しやすくなるので、良いです。

そして、もし、すぐにぱっと何も思いつかなくても、全く心配いりません。私たちの中には、いつも、たくさんのリソースの「種」が眠っています。

これまでの人生の中で、支えになったこと、一つでもOK。

自分が、ここまで、生きてきたという事、そのものが、なによりのリソースかもしれません。

日常の中で、少し心が惹かれるもの。ほっとしたもの。何に、私の体と心はよろぶのかな?・・・ほんのささいなことからでいいです。

小さなアンテナを立てながら、ちょっとずつ、「自分にとって」のリソースを、新しく発見してゆく楽しみもあります。

できてきた紙に色を塗ったり、お気に入りの写真を貼ったりして、リソースのボードを作って、机に置いたり、リソースを書いたメモを手帳に入れて、疲れた時にそっと見るのもいいです。

ちなみに、私の机の上は、リソース用の小さいスペースがあって、そこに、好きな石や、置き物、好きな言葉を書いたメモ、いい匂いのするロウソクを置いて、時々見ては、ちょっとふわ〜と、ゆるむようにしています(笑)。

 

2︎ リソースを感じて、呼吸をする

リソースだなあ、と思うもの、景色・・etc に出会ったら、それを五感(色、音、香り、味、触感)で感じつつ、ゆったり、ゆっくりと呼吸してみましょう。五感で感じながら、呼吸することにより、体と心のより深いところに良い感覚がとどきます。そのリソース体験は、小さくとも、必ずあなたの力へとなっていきます。

 

 

 カリフォルニアの、シャスタ山の川縁